プライバシーに関する慰謝料

ここでは、プライバシーや肖像権に関する慰謝料の判例を見てみます。

プライバシーに関する慰謝料の判例

事件番号等 慰謝料額 裁判で認められた弁護士費用 概要
平成22(ワ)46450 パブリシティ権侵害差止等請求事件 平成25年4月26日 東京地方裁判所 20-40万円   芸能人が若い頃の写真やエピソードを雑誌に勝手に公開されたことにつき、パブリシティ権及びプライバシー権の侵害が認められた例。プライバシー権侵害による精神的慰謝料に関する金額のみを左記に抜き出しています。
平成24年3月2日 最高裁判所 4人に対し計55万円   町長が私的に発行する情報紙に、町を提訴した町民の氏名を掲載したのはプライバシーの侵害だとして、町民4人が町長に当初計102万円の損害賠償を求め、一部が認められたもの。
当時のメディア記事は掲載を終了していますが「関ヶ原町長への賠償命令確定…プライバシー侵害」で検索すると内容を掲載しているサイトをいくつか見つけることができます。
JAL客室乗務員監視ファイル事件 平成22年10月28日 東京地方裁判所 1人1万円   JAL労働組合が客室乗務員の個人情報を記載した情報ファイル(監視ファイル)を作成していたことがプライバシー侵害だとされた事例。客室乗務員194名が提訴。判決内容は裁判所のサイトでは公開されていません。経緯についてはこちら。判決速報はこちら(PDF)
平成18(ワ)13342 慰謝料請求事件 平成21年03月27日 大阪地方裁判所 600万円 60万円 裸身を盗撮されアダルトDVDとして大量に流通したことによる精神的苦痛に対する慰謝料
平成19(ワ)807 慰謝料請求事件 平成19年12月26日 仙台地方裁判所 20万円   郵便局に勝手に転居届を提出されたため、自己宛の郵便物を受け取ることができず、精神的苦痛を被った。
慰謝料請求事件 平成24年7月12日 福岡高等裁判所 110万円(請求330万円)   がんだった娘の余命を看護師が漏らし、経営する飲食店の客から知らされて精神的苦痛を受けたとして、大分市の女性が同市内の病院院長に損害賠償を求めたもの(出典:平成24年7月12日読売新聞)。

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